ワキガとはつまり脇の匂いが強烈なこととお思いではないですか?
実は、ワキガとは脇の匂いが臭いことを指してるわけではありません。
ワキガとは”体質”なのです。
驚かれましたか???
また、ワキガという体質は遺伝の可能性もあります。
今回のこの記事が、少しでもワキガで悩んでいる方の
励みになればと思います。
気になるワキガの簡単な対策方法も記載しておりますので、
是非ご覧になっていってください。
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目次
ワキガって何?
そもそもワキガって何?
仕事中やプライベート、人によっては、夏ごろの暑い時期だけに限らず
春夏秋冬いつでも気にしてしまう脇の匂い、
通称:ワキガ
自分の着る服にも気を使い、
周りの人にも気を使い、
時には、家族にも気を使い・・・
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご自身が服を脱ぐときは特に気になったり・・・なんてこともあり得ることですよね。
脇の臭いには、身体の別の箇所の匂いとは異なる、別の原因があります。
ワキガの原因の正体とは、「アポクリン汗腺」
まずは、このワキガの原因の要素、「アポクリン汗腺」について解説していきます。
脇の匂い、ワキガの原因とは?
人間の身体には、汗が出るための汗腺といわれるものが存在するのですが、
この汗腺は、大きく分けて「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類存在します。
エクリン汗腺とは、主に体温調節のために出す汗腺といい、
通常はほとんど匂いを発しません。
くらべて「アポクリン汗腺」は、切れ落ちた細胞の一部(破片)が汗の中に混じるという特有の分泌の仕方をすることで
独特な匂いを持つことが多いです。
人間の身体でいうと、”幼児期には発育が悪い”・”思春期になって急速に発達する”という特徴をもっております。、
このアポクリン汗腺から分泌される汗には、タンパク質や脂質などの成分が含まれており、
皮膚上にある菌により分解されてしまうことで、強烈な臭いを放ってしまうわけです。
このアポクリン汗腺から放たれる臭い、その性質のことをワキガとよびます。
ワキガとは、脇の下のアポクリン汗腺から分泌される汗が原因で、強烈な臭いを発する”体質”そのものをいいます。
そうです、体質なんです。
上でも買いましたが、このアポクリン汗腺からは思春期以降に分泌が活発になっていく傾向にあり、
ワキガというものに悩むかたは、思春期の方が最も多いとも言われております。
ワキガの人とワキガでない人との大きな違いは何?
ワキガの原因である強烈な匂いを発してしまう可能性のある汗を分泌するアポクリン汗腺ですが、
場所としては、主に脇の下、下腹部、耳の裏などの部分部分にあり、ほぼ全人類に存在します。
では、なぜワキガの臭いが強い人とそうでない人がいるのでしょうか?
体質といえばそれまでですが、
具体的に言えば、匂いを発してしまう汗を出すアポクリン汗腺そのものの数、そこから出る汗の量つまり発汗量、
そしてその汗の成分そのものに違いがあるからなのです。
アポクリン汗腺自体は、ほぼ全人類に存在すると先ほどお伝えしましたが、
その数は、人それぞれによって多少の違いが生じます。
アポクリン汗腺の数は生まれたときからほぼ決まっており、徐々に増えたり減ったりなんてことはありません。
人よりもアポクリン汗腺を多くもっているか、それとも少ないのか。
数の違いがワキガの人とそうでない人に別れている原因なんです。
アポクリン汗腺が思春期(主に中学生~高校生の時期)頃から、どんどんと分泌活動が活発になっていくのですが、
この原因は、男女ともにあるホルモンによるものだと言われております。
人それぞれ、ホルモンバランスというものはまったく違いますから、
アポクリン汗腺の活動の量も人それぞれ異なっており、そのためワキガの匂いの強さそのものも異なるということです。
中には、怒りを感じたときや緊張したとき等普通の状態でいられない状況に陥った時に限って
体臭が強く方もいらっしゃいます。
これは、ストレスによりホルモンが過剰に分泌され、身体の各所のアポクリン汗腺を刺激したことによって
アポクリン汗腺の活動が活発になったためだと考えられております。
これまでにお伝えした、アポクリン汗腺の量の違いやホルモンバランスなどは
やはり体質ですので、
どうしても変えようのないことでガッカリされたかたも多いのではないでしょうか。
ワキガの原因として考えられているのは、こういった体質ばかりでは決してありません。
人間誰しもが毎日行う、食事つまり食生活もワキガと関係しています。
たとえばですが、お肉系ばかりを食べている人は、
どうしても汗の匂いを強くしてしまいます。
これはなぜかというと、肉などには、たんぱく質や脂質が他の食材よりも多く含まれているため、
お肉ばっかりを食べるということは、このたんぱく質や脂質を人より多く体に摂取していることなります。
そのため、匂いの原因でもあるアポクリン汗腺から分泌される汗の成分にもより多くのタンパク質や脂質を含んでしまいます。
これらが、皮膚の菌によって分解されるこおで、通常の状態の汗の匂いより強い匂いを発してしまうという結果になり
ワキガになりやすいのです。
脇の臭い匂い:ワキガを防ぐ4つの方法
ここでは、脇の嫌な匂いを防ぐ4つの方法をお伝えいたします。
お金と時間のかかるものから、簡単なものまでそれぞれご紹介いたしますので、
ぜひご参考いただければと思います。
まずは、その4つの方法とは一体何なのか?を
以下にまとめましたのでご覧ください。
ワキガを防ぐ4つの方法とは?
2. 制汗剤を使う
3. 腋毛処理
4. 手術
それぞれどのような方法なのか次に順を追って解説します。
①.体質改善
この体質改善とは何なのか?
簡単です。
それは、ワキガになってしまっている体質そのものを改善して
別の体質にしてしまいましょう!ということです。
よく分かりませんね。
はい、ご説明いたします。
内容としてはまったく難しくはありません。
普段の生活スタイルを改善して、
匂いの原因となるアポクリン汗腺からの汗が悪臭になるのを防ぎましょう!!!
ということです。
上でも書きましたが、汗はそもそも無臭(匂いがありません)です。
しかしながら、食生活やストレスによってアポクリン汗腺から出る汗の質が悪くなると、
より強い強烈な匂いとなってしまいます。
ですから、普段の生活を見直して汗の匂いの原因を抑えていく必要があります。
ワキガの原因として主に考えられる原因は次の2つです。
①食事(食生活)
②ストレス
この二つは、ワキガだけでなく、他の病気なども併発してしまいがちですよね。
具体的に言うと、
ア. 食事についてですが、これはお肉などの取りすぎを注意すれば良いです。
たんぱく質・脂質の摂取量を減らし、匂いの元を断つようにしましょう。
イ. ストレスですが、こちらも匂いの原因となっております。
ストレスによりホルモンバランスが崩れることによるアポクリン汗腺への強い刺激を抑え、
ワキガを防止するという方法です。
この二つ、食事・ストレスについては、
中々簡単には改善されません。
というより、出来ません!!!
普段行っているライフスタイルをそんな簡単に変えることができますか?
わたしは絶対にできません。
ストレスも減ったかどうかなんて、目に見えないのでわかりません。
学校や仕事のストレスを減らすにはどうしたらいいのか?について
明確な答えなんて存在しないと思いますし。
こういった体質改善というものは、
ほとんどの人が出来ていないのではないでしょうか。
それに即効性がないので、少しがんばっては見ても、
すぐに止めてしまう方も多いかと思いますので、
あまりおススメはできません。
少しずつ、体質改善を心がけていく!程度で良いかと思います。
②制汗剤を使う
この方法が一番簡単で即効性もあり、お値段もお手頃ですぐに出来ます!
ワキガ、脇の匂いで悩んでいる方は、もうすでに利用されている方も多いでしょうね。
ワキガや脇の嫌な匂いは、
大量に出たその汗に含まれる成分を皮膚にある菌が分解することで、
嫌な匂いの物質を生み出すことが原因です。
つまりこれを防ぐためには、2つのことをすればよいのです。
・汗をかきにくくすること
・皮膚を清潔に保つこと
制汗剤には吹きかけるだけのスプレータイプや塗って使用するクリームタイプ等があります。
それぞれのメリット・デメリットですが、
・制汗剤~スプレータイプ~
メリット:簡単にできて、時間がかからない
デメリット:持続効果時間が短い
・制汗剤~クリームタイプ~
メリット:持続効果時間が長い
デメリット:手で塗るため手が汚れる、時間がかかる
・制汗剤~シートタイプ~
メリット:手が汚れない
デメリット:時間がかかる、持続効果時間が短い(クリームタイプよりは長い傾向にあり)
これらの方法は、どれも即効性があるということが一番の強みです。
しかし、根本的なワキガの原因までは解決できていないことが問題点として
挙げられます。
③腋毛処理
“ワキガや脇の匂いは、腋毛を処理処理(脱毛)で抑えることもできます。
腋毛を処理することにより、制汗剤の効果持続時間も長くなります。
なぜかといいますと、より制汗剤が肌に触れることで、
より皮膚を清潔な状態で維持し、
細菌の増幅を防ぐことができるからです。
ワキガ対策として腋毛を処理する場合は、
出来ることなら、シェーピングではなく、ワックスを使用することをオススメいたします。
シェーピングはカミソリで毛を剃るのですが、
一時的に剃っても、すぐにまた生えてきます。
また肌を痛めてしまいかねません。
(どうしてもというかたはシェーピングも仕方ないんですけどね)
処理が終わった後は、脇をサラサラの状態に保つよう心がけてください。
脇の下が汗で群れてしまうと、より菌が繁殖しさらに強い匂いとなってしまいます。
脇の下をサラサラの状態に維持できれば、ワキガの臭いは大幅に軽減するはずです。
清潔な状態で保つことで、匂いの原因を抑えるのです。
また、お金に余裕のある方は、
エステ等で腋毛の脱毛を考えてみるのもひとつの選択肢としてアリかもしれません。
④手術
1番大変です。
もう一度言います。手術は1番大変です。
手術でワキガを防止することってできるの?
とお思いの方も多いかと思いますのでご説明いたします。
ここでは簡単に言いますが、結論としては
「手術で匂いの原因の汗腺、アポクリン汗腺を取り除く」のです。
手術でアポクリン汗腺って取り除けるの?とさらに疑問を持つでしょうが、これは可能です。
代表的な手術方法としては以下の3つがあります。
ワキガを治すための手術の方法とは・・・
①皮膚を切り取る方法
②皮膚の中の汗腺部分を切り取る方法
③皮膚の中の汗腺部分を掻き出す方法
※その他の方法もありますが、ここでは代表的な3つをご紹介いたします。
どれもちゃんとした医師のもとで行われなければなりませんので、
お考えになられている方は、しっかりと担当の医師とご相談ください。
その医師とは何科の医師になるのー?
ちょっと気になりますよね。
これは、主に皮膚科や美容外科となります。
ワキガ、脇の匂いで悩んでいるかたは、
こういったところの専門医へご相談されてみてください。
ワキガが人へ移る?人から移される?
ご自身がワキガの方は、こういった特殊な悩みをお持ちかもしれません。
自分のワキガがもしかしたら他の人にうつってしまうかもしれない
ご安心ください。
ワキガの症状自体が他人にうつるようなことは絶対にありません。
そもそもワキガというものは、その臭いが発生する体質のことを指しておりますので、
その体質が赤の他人にうつるなんてことはあり得ません。
これは、他の病気の様な、何かの菌が人から人へうつるということとはまったく別物です。
ワキガの原因は上で記しましたが、
ワキガ自体には、他人にうつるメカニズムは持っておりません。
また、接触によるワキガがうつることもありませんので、ご安心ください。
ワキガと遺伝の関係性 そのワキガはご両親からのもの?
以下の様な言葉を聞いたことありませんか?
『 家族にワキガの人がいると他の家族もなる場合が多い 』
ワキガが実は親からの遺伝だったということはあり得るのでしょうか?
まずは答えから申し上げます。
「 ワキガは遺伝します 」
残念ながら、近年の研究にて、ワキガは優性遺伝することがわかっています。
どういうことかと言いますと、
アポクリン汗腺の数が遺伝する可能性があるということです。
ここで、ちょっとした理屈ですが、
簡単にご説明いたします。
父と母と子の3人のケースで考えます。
(例)
母(Bさん) ワキガの体質は無い 遺伝子『BB』
子(Cさん) ワキガの体質が不明 遺伝子『??』
この場合、ワキガの体質をもつ父Aさんは、ワキガの原因の元であるアポクリン汗腺が人よりも多いと仮定します。
また、ワキガの体質の無い母Bさんは、ワキガの原因の元であるアポクリン汗腺は通常一般的な数とします。
するとこの場合、子Cさんに受け継がれる遺伝子は、
父の遺伝の半分『A』と母の遺伝の半分『B』をあわせて、
『AB』となります。
さらに、ワキガ体質を持つ遺伝子『A』が優位となり、つまり受け継がれます。
つまり子Cさんにも高い割合でワキガの体質が受け継がれるということになります。
とある研究によれば、上の例を用いると、
仮に父Aさんと母Bさんが両親共にワキガ体質だった場合は、
その子供には、かなりの高確率(70~90%以上)でそのワキガの体質が受け継がれると言われております。
どちらか片方の親だけの場合でも、結構な確率(50~70%以上)となるらしいです。
結構この割合って高いと思いませんか。
幸い、日本人という人種は、
ワキガの体質を持つ人は10~20%と言われておりますが。
この遺伝を防ぐなんてことは、今のところは不可能です。
(いずれ出来るようになるかもしれませんが・・・)
上の様な遺伝についてですが、
もしご自身にワキガの体質があるとすれば、その逆を言えば
ご両親のどちらか、もしくはご両親両方にそのワキガの体質が存在するのかもしれません。
つまり、ご両親も同じようにワキガで悩んているのかも・・・・
こう考えると、少しは心に余裕が出てくるのではないですか。
※くれぐれも、両親からの遺伝そのものを恨むなんてことはやめてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、人間誰しもが気になる脇の臭い、ワキガについて書きました。
ワキガの原因やそれを防ぐ方法、遺伝などなど・・・
制汗剤や手術など様々な方法によって、このワキガと日々戦っている方は
大勢いらっしゃいます。
まったく気にしてないかたもいるのでしょうが・・・
今回のこの記事が、少しでも皆様の役に立てたら幸いです。
汗についてより詳細を知りたい方は