まえがき
2018年春採用の北海道職員について、大卒(新卒)内定辞退率が6割(60%)を超えました。なぜこのような結果になったのでしょうか?
北海道職員ともなれば、給料も良く、将来も安泰なんて思ってしまいがちですが、果たして実際はどうなのでしょうか。
まずは、過去の内定辞退率から見ていくことにいたします。
北海道職員 過去の内定辞退率
<北海道職員 過去の内定辞退率 一覧>
・2013年度 19%
・2014年度 37% ↑(前年度よりアップ)
・2015年度 59% ↑
・2016年度 63% ↑
・2017年度 6?% ?
ここ数年で、ずっと上昇していることがわかります。
採用予定者170人に対して、内定360人とのことですが、
採用予定者のおよそ2倍以上の人数に内定を出していたとのこと。
それもそのはず、内定辞退率が半分の5割を超えている現況では、
その内定者数もうなずけます。
なんせ、半数以上の人数は辞退していくのですから・・・
それを見越した上で、これだけの人数を採用しているのでしょう。
人事もかなり頭を悩ませているのはないでしょうか。
つづいて、内定辞退者のその後の就職先も見ていきたいと思います。
内定辞退者のその後の就職先
<内定辞退者のその後の就職先 一覧>
・1位 国、大学法人 40%超
・2位 札幌市 26~29%
・2位 それ以外の自治体 26~29%
・4位 民間企業 4%
上の表を見てみると、民間企業以外のところがほとんどを占め、
割合としては約95%といったところでしょうか。
そこでわたくし”アメツル”が気になるところは、”札幌市”と”民間企業”ですかね
内定辞退者のその後 札幌市について
札幌市については、北海道職員とあまり違いがなさそうに見えますが、
やはり、給与や休日、転勤等様々な待遇の面で、学生の望むものと企業等の採用側が望むものとの間にズレが生じているのかもしれません。
内定辞退者のその後 民間企業について
民間企業については、かなり少ない数値(4%)となっておりますが、
こちらもかなり興味深いデータとなっております。
上のデータをひとつ例に挙げて考えると、
例) 採用人数360人
→ 辞退者は、60%の場合216人
→ その内の4%つまり8人~9人
以上のようになります。
これは、全体の採用者数で考えると、採用者数360人の内の8人~9人
つまり約2%~2.5%が民間企業へ就職をしているということになります。
この民間企業への道を選んだ方々が、一体どんな企業を選んだのかが気になりますね。
まとめ
今回の記事では、北海道職員の内定辞退率とその後の就職先についてアッサリと見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今現在の就職事情の動向としては、
このような一連の流れになっているのではないかと思っております。
「公務員」という、ある意味”役職”をもらえるという状況であっても、民間企業への就職を選ぶ人が存在する反面、やはりそれ(北海道職員)と同等もしくはそれ以上の働き先を探し見つけ、そしてそこへの就職を勝ち取り入り込む方々。
それぞれがたくさん悩み、そして考えて出した結論でしょう。
辞退者が増えているということは、その裏付けとして景気の回復も見られている証拠、
であるならば、
今回のこの辞退者6割越えはいい意味として捉えても良いのかもしれません。